2010年1月16日土曜日

TinyTrak4 alpha0.60でTraker

TinyTrak4のファームウエア(tt4 alpha v0.60)でTNCがうまく動きましたので、今度は同じファームウエアでTrakerの実験をやってみました。
コマンドの設定はターミナルソフトではなくTinyTrak4 Alpha Config v0.60.exeというGUI Config programツールが公開されていますので、これを使いました。
GUIのソフトですのでなんとなく眺めていれば使い方はわかると思います。
基本的なパラメータはデフォルトで入っています。
コールサインやスマートビーコンなどの基本的な項目を入力してCommsでTT4に書き込みます。
これでOKです。インターフェースのD-subコネクタのピンはTT3Plusと同じですので、モービルのTT3Plusと交換して近所を走ってみました。
ところが、まったく軌跡が記録されてませんでした。
この日は、なぞのままあきらめました。

今日、時間ができたので再び挑戦してみました。
結論から言いますと、GUI Config programで設定したPosition Reporting RateとSmartBeaconingの値がTT4に保存されないことが判明しました。
デフォルトではPosition Reporting Rateは0でSmartBeaconingも無効なので、位置情報が送信されなかったようです。
そこで、前回使ったTeraTermで直接コマンドを入力して、PPERIOD(位置情報の送信間隔)をコマンドで入れてあげるとその間隔で位置情報が送信されるようになりました。
また、SBENをtrueにするとSmartBeaconingも有効になりました。
この状態でGUI Config programでconfigを読み出すとそれぞれの値が読み出されます。
どうも、GUI Config programのバグではないかと思います。
今度は、きれいな軌跡を描いてくれました。SmartBeaconingを有効にしています。(緑色の軌跡がTT4、赤が9600bpsのTM-D710です)

今回利用したGUI Config programは設定情報をファイルとして保存する方法がありません。TT4に書き込んだ内容を読み込むことによって前回作業した内容を再現します。したがって、このあと、ファームウエアがVerUpした場合は今回設定した内容が失われてしまうわけです。変更した部分のメモを取っておく必要があります。
今回のバグの修正とともにファイルでの保存が可能なように改善が待たれます。

さて、Trakerの検証もできましたので、次は9600bpsの受信の実験をしてみようと思います。

2010年1月11日月曜日

TinyTrak4の組み立て

ちょっとUpが遅くなってしまいましたが、お正月休みを利用して円高に乗じて購入しておいたTinyTrak4(以下TT4)を組み立てました。(円高のおかげで、1台送料こみで6,500円!)
TinyTrak3Plusよりも部品数が多いので少し大変でしたが、マニュアル(英文)に組み立て順序が書いてありますので、それほど難しくはありません。さらに、英語が不安な方はJM7MUUさんのHPにFBな日本語訳のページがあります。
完成して電源を入れると4つのLEDがナイトライダーの「ナイト2000」のような点滅を始めます。これで動作していることが確認できます。
TT4はTT3と違い初期状態ではファームウエアがインストールされていません。
ファームウエアを書き込むために、以前はバイナリファイルを転送できる通信ソフトを使用するようになっていましたが、現在は専用の書き込みツールがByonicsのHPにあります。
今回は最新のFWである、tt4_alpha_v0.60をインストールしてみました。
このFWはTNC(TEXTモードとKISSモード)とTrakerモードを切り替えて使うことができるようです。
まず、KISSモードでUI-VIEW32で使ってみます。
ここでKISSモードにするためにはJM7MUUさんの紹介のTeraTermを使いました、電源を入れてESCを3回押すとオプションモードに入ります。
ここで”modea kiss"とするとKISSモードになります。
(後日気がついたのですが、このモード変更も専用ツール(TinyTrak4 Alpha Config v0.60.zip)が出ています。また後日紹介します。)
そうそう、TT4とPCをつなぐのはTT3+と同様にクロスケーブルでなければなりません。要注意です。
UI-VIEW32を起動して、radio側にハンディ機を取り付けて動作確認をしてみました
まったく問題なく、I-gateのUI-VIEW32とメッセージの交換ができました。
現在は1200bpsで実験していますが、このFWは9600bpsの受信(送信はまだだそうです)ができるので、近いうちに9600bpsの実験もしてみようと思います。