2010年11月3日水曜日

TM-702Dのバックライトの修理

Twitter上の中古無線機本舗さんで入手したジャンクの144・430MHzデュアルバンドFMトランシーバーTM-702Dを修理してみました。

このリグはバックライトがつかないだけで送受信はできるということでした。
ネットで検索すると、バックライトの不具合の書き込みがたくさん出てきます。どうやら、ハンダ割れが主な原因のようです。
早速ばらしてチェックです。
電源を入れて後ろから光がはいると、ちゃんと表示をしていることが確認できました。
まず、液晶側の基板の抵抗をすべて再ハンダしました。しかし、点燈してくれません。
フロントパネルには液晶が乗っている基板と、CPUが乗っている基板があります。
この、CPU基板をねじるとバックライトの麦球が点燈します。
どうやら、こちらの基板のようです。
このCPU基板のパーツを手当たりしだい再ハンダしていきます。なかなか安定して点燈してくれません。
なんども、繰り返して再ハンダをしたところ、パワートランジスタを再ハンダしたところで安定して点燈するようになりました。
このパワートランジスタはバックライトのディマーのコントロール用なのですが、放熱をかねてケースのダイキャストにねじ止めするようになっています。このねじ止めがハンダ割れを誘発していたようです。

麦球は点燈はするようになったのですが、液晶の4すみの4個の麦球のうち1個しか点燈しません。はずしてみるとフィラメントが切れています。同様の麦球の手持ちがありませんでしたので、ちょうど部品箱に入っていた白色LEDを使って代替してみました。
結果としてはまずまずです。色が違うので周波数表示が微妙にまだらなのですが、まあご愛嬌ということにしましょう。
作業中に液晶基板とCPU基板をつないでいるフレキシブルケーブルが切れてしまいました。
とりあえず、リード線でジャンパを飛ばすことで何とかなりました。

とにもかくにも、リペアに丸1日かかってしまいましたが、十分実用になるリグとなりました。