2011年7月24日日曜日

CL6DXZのメンテナンス(準備編)

家を建ててから約19年、新築と同時にタワーに設置した50MHzの8エレYagi、CL6DXZ(一部エレメントが折れていて実質7.5エレ(^_^;)が数年前からSWRが3くらいになっています。Rigの内蔵チューナーでなんとかごまかして使って来ましたが、このところの好コンディションを受けてメンテナンスをやってみようという気になりました。

CL6DXZはU字型のスタブでマッチングをとるようになっています。なぜか、現状でバンド内どこでもSWRが3になっています。
最初はバランの不良と思って直結してみたのですが、結果は同じ。スタブをはずしてもSWRは同じ。ほとほと困り果てていました。

今回のメンテナンスはスタブを取り去って、ガンママッチで挑戦してみようと思います。実はその昔、大学のクラブでCL6DXがやはりデフォルトのスタブではマッチングが取れなくなって、ガンママッチで修理をしたことがあるのです。

今回の修理に当たって、事前にヤフオクでタイトバリコンを入手しておきました。
100pF/1.5KVという規格です。50MHzで使うには容量が少し大きすぎるかなと思いましたが、100Wを入力するため耐圧を重視して入手を決定しました。

ちょうど今日は先週の台風6号対策でアンテナをエレベータダウンしていて、さらに、今日は曇りでそれほど気温も高くないので、作業を行うことにしました。
今回はまだバリコンを収納する対候性の高いケースがなかったのでとりあえず、バラックできちんとSWRが下がるかどうかを検証してみようと思います。

とりあえず、バランは使わずにバリコンとショートバーを錫メッキ線とわに口クリップで空中配線としました。
送信機はVX-8Dです。SWR計はFCZ研究所の小型SWR計です。

最初はショートバーを給電点からかなり遠く60センチ位にしていたのですが、バリコンの位置がどこでもSWRは無限大です。
少しずつ、ショートバーを給電点に近づけていくと少しずつですが、よくなります。
思い切って給電点から20センチにするとかなりよくなってきます。

最終的には50.835MHzでSWR=1.1にすることができました。
まだまだ、SSBバンドに追い込みたいところですが、空模様が悪くなってきて、遠くで雷がゴロゴロいいはじめましたので、撤収としました。
とりあえず、今日は、このパーツの定数でSWRを目的値に追い込める見込みを確認できたのでよしとします。

あとは、ケースや、マッチングロッドの固定方法やショートバーの加工などを考えなければなりません。
秋のDXシーズンまでになんとかやっつけたいものです。

2011年7月17日日曜日

ギャラクシータブのOSアップグレード(その1)

今回のレポートは少し前におこなった、ギャラクシータブのOSのアップデートとその後のroot権奪取について2回に分けて報告します。

まず、1回目はギャラクシータブ(以下ギャラタブ)のOSを2.2から2.3へアップデートしたときのレポートです。
このギャラタブは今年の1月に本体0円でゲットしたもので、SIMなし運用だと680円/月を実現しているものです。
ネット上のレポートではOSのアップデートでとにかく早くなったということで、早くやってみたいと思っていました。

しかし、私のギャラタブは少々事情があって「ちょこっと」OSをいじっているのでした。具体的にはSIMロックを解除していたのです。
この状態ではたして、OSをアップデートするツール「Kies」が正しい端末として認識してくれるか心配でした。さらに、OSをアップデートすることによってSIMロックが解除されるので困ったことになるわけです。
そこで、google先生にいろいろ聞いていると「限定SIMロック解除」という方法があることがわかりました。 私がSIMロック解除した方法は、「modem.bin」というファイルを国際版に書き換える方法でおこなっていたのですが、この「限定SIMロック解除」はなんとコマンドのみでOKというすばらしい方法です。さらにコマンドで解除を解除してノーマルの状態に戻せるという劇的にFBな方法なのです。

さて、下調べが済みOSを書き換えても私の使用環境でも問題ないことがわかりましたので、OSの書き換えに挑戦です。

SAMSUNGのサイトから最新の「Keis」とギャラタブのドライバをDLしてインストしておきます。母艦の環境はクワッドコアの自作PC、メモリ4G、Win7(32bit)です。
docomoのサイトにある説明のとおり「Keis」を起動してギャラタブをつなぎます。
そうすると自動的にOSのアップデートを促すメッセージが出るはずです。
ところが、私のギャラタブの場合は「アップデート対象のOSではありません」的なメッセージ(すいません、写真を撮り忘れました)が出て、アップデートができませんでした。やはり、modem.binを差し替えていることが影響しているようです。さらに、ファイルの差し替えのときに一時的にrootをとっているのが影響しているのかもしれません。
この日は、完全に心が折れてしまって作業終了でした。

翌日、帰宅後、心をクールダウンして、もう一度考えました。
そこで、modem.binを差し替える前にすべてのファイルをバックアップしていることを思い出しました。
そうです、オリジナルのmodem.binに書き換えればうまくいくかもと思いつきました。
もちろん、一度rootをとっているのでそのことが原因ならばこの方法もNGですが、ダメもとでチャレンジしてみました。
オリジナルのmodem.binをheimdall-suiteでHDDから読み出して書き戻してあげました。
わたしは、ここを参考にしました。
http://eeepc.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/galaxytabsim-9d.html
このサイトにも書かれていますが、なぜかSAMSUNGの標準ドライバではギャラタブを認識せずにサードパーティのドライバをインストして認識させました。(実は、これが次のトラブルの元でした)
書き込みが終了し、自動的に再起動がかかり、オリジナルのmodem.binにもどりました。当然、現在入っている某社SIMは認識していません。
この状態で祈るような気持ちで「Kies」につないでみます。
すると、今度はアップデートを促すメッセージがでました。大成功です。
ギャラタブが購入時の状態にもどりました。


速攻でアップデートの手順に進みました。実はこれが失敗の元でした。
まず、現在のデータのバックアップを取ることを促すメッセージが出てきました。
本体にはほとんどデータは入れていないので、パスしてもよかったのですが、念のためにバックアップをする手順を選びました。
しばらくすると、バックアップに失敗したメッセージが出ました。
このときは気にも留めずに次のステップに進みました。
「Kies」がアップデートのファイルを自動的にダウンロードしてゆきます。
ファイルの展開が終了していよいよギャラタブに書き込むステップです。
自動的にギャラタブがダウンロードモードになります。
PCにはアップグレードの進行状況がでてきます。
トラブルはここでおこりました。いつまでたっても進行状況が0%のままなのです。
10分待っても、20分待っても変わらずです。
時々この手の表示は0%からいきなり30%へ表示が飛んだりすることがあるので辛抱強く待ちます。50分たってもまだ0%です。辛抱しきれずに再起動したいのですが、「USBケーブルを抜くな」とかかれてますし、ギャラタブ本体の表示も「マシンの電源を切るな」とあります。「文鎮化」の言葉が脳裏をよぎります。
心を落ち着けて、PCのKeisの画面を見るとギャラタブが検出されて表示されていないといけない部分がギャラタブが見えていません。
どうやらPCとギャラタブの通信が途絶えているようです。
幸いファームウエアのデータは0%でギャラタブには伝わっていないようなので、思い切ってUSBケーブルを抜いて、ギャラタブを再起動してみました。
すると、幸いなことにギャラタブは何事もなかったように再起動してくれました。
なんとか「文鎮」になることだけは回避できたようです。
この日は夜も遅くなって、心も凹んで、これ以上やると取り返しのつかないことをやりそうなので作業終了としました。

翌日、もう一度挑戦してみました。通信が失敗しているのでドライバがくさいなと思いました。一度はSAMSUNGのドライバを入れてはいますが、heimdall-suiteでmodem.binを書き戻すときにサードパーティのドライバを入れています。これが怪しいです。
もう一度、SAMSUNG純正のドライバをインストします。
準備ができましたので、Keisを起動してギャラタブをPCにつなぎます。アップデートのファイルをDLし、解凍までは順調です。さて、ギャラタブがダウンロードモードになりました。
今度は、PCの進捗状況の数字が増えていきます。同時にギャラタブのドロイド君の下に水色のバーが延びて行きます。
どうやらうまくいっているようです。しかし、ここでこけると「文鎮」化の可能性がありますので祈るように画面を見ます。(祈ってもどうしようもないですね。アナログですね)進捗状況が100%になりました。ギャラタブの画面にLinuxのコマンドラインのようなものが流れていきます。しばらくするとギャラタブが再起動します。
やりました。やっとOSがアップデートしました。詳細を見ても2.3.3になっています。












さて、今度は「限定SIMロック解除」です。
これはとても簡単です。
SIMは某社のSIMが刺さっていますが、認識していません。
まず、電話ツールを起動して「*7465625*638*#」を順番に押していきます。
最後の#を押すと画面が変わってMCC/MNCを聞いてきます。キャリアごとに決められている3桁・2桁の数字を入力します。次にControl Keyに「97286414」を入力し、OKをタップするとLock Successlyと表示され、これだけでOKです。
私は念のためにAPNもキャリアの指定のパラメータを書いたものを作りました。これはmodem.binを国際版に書き換えたときのものと一緒です。
ギャラタブを再起動するとみごとSIMを認識して、3G通信が可能になっています。
このコマンドでのSIMロック解除はコマンドを入力するときに入れているSIMのみ有効になるようです。たぶん開発者用のいわゆる「裏コマンド」なのでしょう。
解除するときは、「#7465625*638*CODE#」を入力し、表示されるNetwork LockのEnter Network Lock Control Key欄に「97286414」を入力しOKをタップするとUnlock Successlyと表示されるそうです。これは実行していませんので未確認ですが、簡単に元に戻せるようです。

やや手間取りましたが、OSが2.3になり、手持ちのSIMが使えるギャラタブが完成しました。
使った感じはやはり表示が速くなっています。それから、GPSの感度も上がっているようです。
大きさの点でiPadより劣りますが、ちょうどいい大きさと重さで使いやすさはむしろ上かなと思っています。
OSのアップグレードでさらに魅力が増したといえるでしょう。

2011年7月16日土曜日

東芝HDDレコーダRD-X6の修理

7月24日の完全地デジ化を目前にこれまで使っていた東芝のRD-X6に、1ヶ月ほど前に、同じく東芝のRD-BZ710を買い足しました。

RD-X6を下取りに出すという方法もあったのですが、6年ほど使って愛着がありますし、BDに書き出しこそできませんがハイビジョン録画も1Chできますのでそのまま使うことにしました。
ところが1週間ほど前に「正常に電源が切られませんでした。録画内容が失われた可能性があります。(HDD)」というメッセージが出てリモコンを受け付けなくなってしまいました。
よく聞いてみると、本体からHDDの故障のときの「カツン、カツン」という音がしています。
そうです、とうとうHDDの寿命がきたのです。
RD-X6は320GbのHDDが2台ペアで600Mbの録画容量を構成しています。このどちらかのHDDが壊れてしまったようです。
実は、HDDの中にはまだDVD-Rに焼いてないコンテンツがいくつかあったのですが、これらは復旧が望めなくなりました。
ただ、直前に整理を行っていたので、大切な平原綾香やPufumeのライブは退避が終了していて難を逃れました。HDDに残っているコンテンツはほとんどがWOWOWで放送された映画ですので再放送を期待します。

さて、このままRD-X6を家電ごみにしてしまうのはもったいないので、ダメモトでHDD換装に挑戦してみました。
前述のように、RD-X6は2台ペアのSATAのHDDを利用しています。たまたま手元にWDのWD3200KSがありました。
ネット上のRDWikiに型番の近いWD3200AVVSで換装ができた記事がありましたので、もう1台WD3200KSを入手してペアで試してみようと思いました。
ということで、ヤフオクで1,400円で落札できました。送料と振り込み代こみで2,000円の出費です。このくらいなら失敗してもショックは少ないということで挑戦です。

まず、X6のフタをとるといたるところにほこりがたまっていましたので、ブロアで吹いておきました。
HDDはアルミのマウントにゴムブッシュ付のねじでとめてありますが、簡単に交換できます。
マウントをはずし、HDDを交換し、SATAのケーブルと電源ケーブルを差し替えます。
これを2台について作業をおこないます。

バラックのままテストしてみます。
電源を入れるとHDDを認識できないので、電源を何回か入れなおす旨のメッセージが表示されました。
電源再投入を数回繰り返しても同じメッセージが出続けます。HDDの容量を示す画面でも残り容量が0のままです。
そこで、管理画面に入ってHDDの初期化(全削除)を実行してみました。
数秒でHDDの全領域の初期化が終了しました。
その後、HDDの記録容量の画面に行くと見事、残り時間が表示されています。
なんともあっけなく成功してしまいました。
東芝に修理を依頼すれば数万円はかかるところが2,000円で修理が終わりラッキーでした。
最後に、TSとVR領域をハイビジョンを優先的にたくさん取れるように9:1にしてHD画質で約50時間のレコーダーとしてよみがえりました。