2011年7月17日日曜日

ギャラクシータブのOSアップグレード(その1)

今回のレポートは少し前におこなった、ギャラクシータブのOSのアップデートとその後のroot権奪取について2回に分けて報告します。

まず、1回目はギャラクシータブ(以下ギャラタブ)のOSを2.2から2.3へアップデートしたときのレポートです。
このギャラタブは今年の1月に本体0円でゲットしたもので、SIMなし運用だと680円/月を実現しているものです。
ネット上のレポートではOSのアップデートでとにかく早くなったということで、早くやってみたいと思っていました。

しかし、私のギャラタブは少々事情があって「ちょこっと」OSをいじっているのでした。具体的にはSIMロックを解除していたのです。
この状態ではたして、OSをアップデートするツール「Kies」が正しい端末として認識してくれるか心配でした。さらに、OSをアップデートすることによってSIMロックが解除されるので困ったことになるわけです。
そこで、google先生にいろいろ聞いていると「限定SIMロック解除」という方法があることがわかりました。 私がSIMロック解除した方法は、「modem.bin」というファイルを国際版に書き換える方法でおこなっていたのですが、この「限定SIMロック解除」はなんとコマンドのみでOKというすばらしい方法です。さらにコマンドで解除を解除してノーマルの状態に戻せるという劇的にFBな方法なのです。

さて、下調べが済みOSを書き換えても私の使用環境でも問題ないことがわかりましたので、OSの書き換えに挑戦です。

SAMSUNGのサイトから最新の「Keis」とギャラタブのドライバをDLしてインストしておきます。母艦の環境はクワッドコアの自作PC、メモリ4G、Win7(32bit)です。
docomoのサイトにある説明のとおり「Keis」を起動してギャラタブをつなぎます。
そうすると自動的にOSのアップデートを促すメッセージが出るはずです。
ところが、私のギャラタブの場合は「アップデート対象のOSではありません」的なメッセージ(すいません、写真を撮り忘れました)が出て、アップデートができませんでした。やはり、modem.binを差し替えていることが影響しているようです。さらに、ファイルの差し替えのときに一時的にrootをとっているのが影響しているのかもしれません。
この日は、完全に心が折れてしまって作業終了でした。

翌日、帰宅後、心をクールダウンして、もう一度考えました。
そこで、modem.binを差し替える前にすべてのファイルをバックアップしていることを思い出しました。
そうです、オリジナルのmodem.binに書き換えればうまくいくかもと思いつきました。
もちろん、一度rootをとっているのでそのことが原因ならばこの方法もNGですが、ダメもとでチャレンジしてみました。
オリジナルのmodem.binをheimdall-suiteでHDDから読み出して書き戻してあげました。
わたしは、ここを参考にしました。
http://eeepc.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/galaxytabsim-9d.html
このサイトにも書かれていますが、なぜかSAMSUNGの標準ドライバではギャラタブを認識せずにサードパーティのドライバをインストして認識させました。(実は、これが次のトラブルの元でした)
書き込みが終了し、自動的に再起動がかかり、オリジナルのmodem.binにもどりました。当然、現在入っている某社SIMは認識していません。
この状態で祈るような気持ちで「Kies」につないでみます。
すると、今度はアップデートを促すメッセージがでました。大成功です。
ギャラタブが購入時の状態にもどりました。


速攻でアップデートの手順に進みました。実はこれが失敗の元でした。
まず、現在のデータのバックアップを取ることを促すメッセージが出てきました。
本体にはほとんどデータは入れていないので、パスしてもよかったのですが、念のためにバックアップをする手順を選びました。
しばらくすると、バックアップに失敗したメッセージが出ました。
このときは気にも留めずに次のステップに進みました。
「Kies」がアップデートのファイルを自動的にダウンロードしてゆきます。
ファイルの展開が終了していよいよギャラタブに書き込むステップです。
自動的にギャラタブがダウンロードモードになります。
PCにはアップグレードの進行状況がでてきます。
トラブルはここでおこりました。いつまでたっても進行状況が0%のままなのです。
10分待っても、20分待っても変わらずです。
時々この手の表示は0%からいきなり30%へ表示が飛んだりすることがあるので辛抱強く待ちます。50分たってもまだ0%です。辛抱しきれずに再起動したいのですが、「USBケーブルを抜くな」とかかれてますし、ギャラタブ本体の表示も「マシンの電源を切るな」とあります。「文鎮化」の言葉が脳裏をよぎります。
心を落ち着けて、PCのKeisの画面を見るとギャラタブが検出されて表示されていないといけない部分がギャラタブが見えていません。
どうやらPCとギャラタブの通信が途絶えているようです。
幸いファームウエアのデータは0%でギャラタブには伝わっていないようなので、思い切ってUSBケーブルを抜いて、ギャラタブを再起動してみました。
すると、幸いなことにギャラタブは何事もなかったように再起動してくれました。
なんとか「文鎮」になることだけは回避できたようです。
この日は夜も遅くなって、心も凹んで、これ以上やると取り返しのつかないことをやりそうなので作業終了としました。

翌日、もう一度挑戦してみました。通信が失敗しているのでドライバがくさいなと思いました。一度はSAMSUNGのドライバを入れてはいますが、heimdall-suiteでmodem.binを書き戻すときにサードパーティのドライバを入れています。これが怪しいです。
もう一度、SAMSUNG純正のドライバをインストします。
準備ができましたので、Keisを起動してギャラタブをPCにつなぎます。アップデートのファイルをDLし、解凍までは順調です。さて、ギャラタブがダウンロードモードになりました。
今度は、PCの進捗状況の数字が増えていきます。同時にギャラタブのドロイド君の下に水色のバーが延びて行きます。
どうやらうまくいっているようです。しかし、ここでこけると「文鎮」化の可能性がありますので祈るように画面を見ます。(祈ってもどうしようもないですね。アナログですね)進捗状況が100%になりました。ギャラタブの画面にLinuxのコマンドラインのようなものが流れていきます。しばらくするとギャラタブが再起動します。
やりました。やっとOSがアップデートしました。詳細を見ても2.3.3になっています。












さて、今度は「限定SIMロック解除」です。
これはとても簡単です。
SIMは某社のSIMが刺さっていますが、認識していません。
まず、電話ツールを起動して「*7465625*638*#」を順番に押していきます。
最後の#を押すと画面が変わってMCC/MNCを聞いてきます。キャリアごとに決められている3桁・2桁の数字を入力します。次にControl Keyに「97286414」を入力し、OKをタップするとLock Successlyと表示され、これだけでOKです。
私は念のためにAPNもキャリアの指定のパラメータを書いたものを作りました。これはmodem.binを国際版に書き換えたときのものと一緒です。
ギャラタブを再起動するとみごとSIMを認識して、3G通信が可能になっています。
このコマンドでのSIMロック解除はコマンドを入力するときに入れているSIMのみ有効になるようです。たぶん開発者用のいわゆる「裏コマンド」なのでしょう。
解除するときは、「#7465625*638*CODE#」を入力し、表示されるNetwork LockのEnter Network Lock Control Key欄に「97286414」を入力しOKをタップするとUnlock Successlyと表示されるそうです。これは実行していませんので未確認ですが、簡単に元に戻せるようです。

やや手間取りましたが、OSが2.3になり、手持ちのSIMが使えるギャラタブが完成しました。
使った感じはやはり表示が速くなっています。それから、GPSの感度も上がっているようです。
大きさの点でiPadより劣りますが、ちょうどいい大きさと重さで使いやすさはむしろ上かなと思っています。
OSのアップグレードでさらに魅力が増したといえるでしょう。

2011年7月16日土曜日

東芝HDDレコーダRD-X6の修理

7月24日の完全地デジ化を目前にこれまで使っていた東芝のRD-X6に、1ヶ月ほど前に、同じく東芝のRD-BZ710を買い足しました。

RD-X6を下取りに出すという方法もあったのですが、6年ほど使って愛着がありますし、BDに書き出しこそできませんがハイビジョン録画も1Chできますのでそのまま使うことにしました。
ところが1週間ほど前に「正常に電源が切られませんでした。録画内容が失われた可能性があります。(HDD)」というメッセージが出てリモコンを受け付けなくなってしまいました。
よく聞いてみると、本体からHDDの故障のときの「カツン、カツン」という音がしています。
そうです、とうとうHDDの寿命がきたのです。
RD-X6は320GbのHDDが2台ペアで600Mbの録画容量を構成しています。このどちらかのHDDが壊れてしまったようです。
実は、HDDの中にはまだDVD-Rに焼いてないコンテンツがいくつかあったのですが、これらは復旧が望めなくなりました。
ただ、直前に整理を行っていたので、大切な平原綾香やPufumeのライブは退避が終了していて難を逃れました。HDDに残っているコンテンツはほとんどがWOWOWで放送された映画ですので再放送を期待します。

さて、このままRD-X6を家電ごみにしてしまうのはもったいないので、ダメモトでHDD換装に挑戦してみました。
前述のように、RD-X6は2台ペアのSATAのHDDを利用しています。たまたま手元にWDのWD3200KSがありました。
ネット上のRDWikiに型番の近いWD3200AVVSで換装ができた記事がありましたので、もう1台WD3200KSを入手してペアで試してみようと思いました。
ということで、ヤフオクで1,400円で落札できました。送料と振り込み代こみで2,000円の出費です。このくらいなら失敗してもショックは少ないということで挑戦です。

まず、X6のフタをとるといたるところにほこりがたまっていましたので、ブロアで吹いておきました。
HDDはアルミのマウントにゴムブッシュ付のねじでとめてありますが、簡単に交換できます。
マウントをはずし、HDDを交換し、SATAのケーブルと電源ケーブルを差し替えます。
これを2台について作業をおこないます。

バラックのままテストしてみます。
電源を入れるとHDDを認識できないので、電源を何回か入れなおす旨のメッセージが表示されました。
電源再投入を数回繰り返しても同じメッセージが出続けます。HDDの容量を示す画面でも残り容量が0のままです。
そこで、管理画面に入ってHDDの初期化(全削除)を実行してみました。
数秒でHDDの全領域の初期化が終了しました。
その後、HDDの記録容量の画面に行くと見事、残り時間が表示されています。
なんともあっけなく成功してしまいました。
東芝に修理を依頼すれば数万円はかかるところが2,000円で修理が終わりラッキーでした。
最後に、TSとVR領域をハイビジョンを優先的にたくさん取れるように9:1にしてHD画質で約50時間のレコーダーとしてよみがえりました。

2011年6月28日火曜日

みなさま、ご無沙汰をしています。
りっぷるは健在です。ただ、昨年末くらいから公私共に忙しくなり、体調もすぐれなかったりで、ブログの更新を怠っておりました。(いいわけばっかりですね。)
少し、余裕ができましたので更新を再開します。
小ネタはそこそこありますので、ぼちぼちとやってまいります。

まずは、季節ネタで。
私の職場の話なのですが、現在冷房装置が故障中でノークーラー(エアコンではありませんよ)であります。
窓、全開なのですが、その程度ではどうにもなりません。
おりしも、節電ブームですので、AC100Vの私的利用も気が引けますので、USB扇風機を太陽光で充電したバッテリーで動かす試みをやってみました。
最初はエネループ4本を秋月電子で以前入手した、USB出力の電池ケースで使ってみました。
結果は、最初はうまく動くことは動くのですが、やはり電圧が1本あたり1.2Vを切ったあたりから、なんとなく風量が落ちてきました。
次は12Vのシールド電池(5AH)をDC-DCコンバータで5Vへ降圧して試してみました。
今度は、常に5Vが出力されるので快適に回転します。風量も十分です。
ただし、かなりバッテリーを消費しても無理やり5Vを供給しますので、バッテリーが過放電になってしまう可能性があります。
そこで、コンパレータを使って、簡単なバッテリーチェッカーも基板上に実装しました。カタログスペックでは1セルあたり1.7Vが放電終了電圧ですので10.2Vでアラートを上げればよいわけです。
ただし、LED点等の目視によるアラートなので気がつかない可能性がありますので、マージンをとって11.4V(1セルあたり1.9V)でアラートをあげるようにしました。
設計ではDC-DCコンバータの効率を85%とすると1日8時間回しても2日半回せることになります。
実際はフルパワーで回さず回転数をダウンさせて使っているので、もう少し伸びると思います。
このバッテリーは秋月で1個1,500円のものを2個買っているので、1個を使用中にもう1個は太陽光で充電することができるのでうまく運用できそうです。
職場のクーラーが修理ができるのが7月の下旬らしいのでそれまで活躍してくれそうです。
それ以降も、サーキュレーターとして利用できそうです。

2010年12月29日水曜日

HF-6V復活

数年前に春の嵐で倒壊していた、バターナッツのHF-6V(改・6mエレメント追加版)を復旧させました。
根元からポッキリ折れてしまっていて、さらに上部のエレメントが倒壊の際に破断していました。
同じ径のアルミパイプで置き換えれば修理ができるのですが、このご時勢アマチュア無線で使っている、インチ系のパイプがないのです。ホームセンターなどにアルミパイプがありますが、ミリ単位のものしかありません。昔のようにハムショップにアルミパイプの在庫があるわけではありませんので、材料の入手が一番のネックです。
ということで、今回はナガラ電子工業さんのアンテナの保守パーツを流用することにしました。
ナガラ電子工業さんは、自社製のアンテナの保守パーツをネットで購入できるサイトを運用しています。
このパーツの中で長さと径が流用できるものを探します。ナガラさんのサイトのいいところはパーツナンバーだけでなくそのパーツの長さと直径が表示されているところです。
今回は運よく、HFビームのパーツが使えるものがありました。
修理といっても、折れたり曲がったりしているう部分を切り取って、新しいアルミパイプをジョイントしてつなぐだけです。
1サイズ小さいパイプを中に入れてジョイントします。1サイズ小さなパイプはジャンクアンテナの一部で間に合いました。

数週間の休みの空き時間を少しずつ使って、本日最終組上げをおこないました。

使用結果は3.5、7、10、14、21、28MHzにおいて最悪のポイントでもSWRが2以下でした。
7MHZなどは7.1MHzあたりが最良なのでバンド拡張対策に使えそうです。
3.5MHzがすこしSWRが高めですが、マッチングコイルをいじればもう少し追い込めそうですし、チューナーを使えばまったく問題ないレベルです。
28MHzはFMバンドまで使える広帯域です。
サブのアンテナとしては十分な感じです。
次は、オークションで3回路の同軸切替スイッチを探さないといけないですね

2010年12月12日日曜日

POMトラッカーの組み立て

ここのところ、更新がごぶさたでしたのですこし前のいじりをご紹介します。

ローカルのOMさんから紹介してもらって、キットを入手していたPOMトラッカーですが、しばらくの間忙しくて放置していたのですが、ローカルのにAPRSを広めようとのOMさんの声で奮起しました。

まず、組み立てる前にお決まりのパーツチェックです。
これをやっておくかやらないかでずいぶん組み立ての効率が違います。
このキットにはハンディ機のPTT用に2種類の抵抗が同梱されています。
この確認は必須です。本体にもカラーコードが酷似している抵抗があるので注意が必要です。
まず、抵抗を取り付けます。次はコンデンサと背の低いパーツからとりつけていきます。
LEDはあとからケーシングの際に問題になりますので、出来るだけ低く取り付けます。その他のパーツも、できるだけ背を低く取り付けておいた方が良いです。
基板のパーツの穴はやや小さめです。ほとんどのパーツは問題なく取り付けられましたが、3端子レギュレーターだけは、穴が小すぎました。
私は、手元にあった0.95mmのドリル歯で穴を大きくしてとりつけました。

説明書ではピンヘッダを使わなくてもOKとのことでしたが、調整などのことを考えて、シングルピンヘッダとダブルピンヘッダを適宜使用しました。
ただ、リグ側にピンヘッダを使うことによって、GPSユニットを乗せるアルミ板に接触してしまいましたので、アルミ板をカットしました。カットはニッパーで大丈夫です。

組み上げたあと、回路図などと照らし合わせ、残ったパーツはないか、パーツのつけ間違いはないか、ハンダミスはないかチェックします。パーツ数は少ないのですぐに終わりますが、やはりこの作業は、お茶を飲んでからの方が良いです。
頭をクールダウンしてからチェックをしてください。

組み上げがOKだったので、GPSユニットと、リグを接続してバラックで電源をいれます。
電源をいれて2,3秒でPTTがONになりパケットが出ればまずOKです。
その後、3分程度でGPSのLEDが早い点滅から、ゆっくりした点滅に変わればGPSの動作もOKです。

次は、PICにコールサインと、ビーコンテキストを書き込みます。
マニュアルにあるようにRS232Cの接続ケーブルを作ります。
ここで、組み立ての時にダブルピンヘッダにしていた効果がでます。
ピンヘッダに、232cケーブルをつないで設定ソフトを動かします。
私は、マニュアルで薦められている、VMPlayerは使わず、LINUXのブータブルcdイメージからCDを作り、PCを再起動してLINUX上で行いました。
私の、こういった実験用には、古いノートPCを使っています。
速度は遅いのですが、シリアルポートが物理的にでているので便利です。

書き換えるのはコールサインとビーコンテキストのみでOKです。あとはデフォルト設定のままで良いようです。
コールサインのSSIDは-12が望ましいです
なお、設定ソフトでは-12が直接入力できません。
「-<」と入力することでSSIDを12にすることができます。 こうして完成したPOMトラッカーをケースにいれます。 同梱のアルミ板をGPSユニットの床にします。 トラッカー基板とGPSユニットが2階建てになります。 この時、トラッカー基板に背の高いパーツがあるとうまくケースに入り切りませんので注意が必要です。 完成した、POMトラッカーはAPRSデビューを望んでいるローカルに貸し出しています。
気に入ったら、買い上げてもらうことにしています。
リグは別としてGPSユニット込みで5,000円程度でAPRSをはじめられるのは素晴らしいことだと思います。
POMトラッカーを企画して、パーツの頒布をしていただいている、愛媛各局に敬意を表します。

2010年11月3日水曜日

TM-702Dのバックライトの修理

Twitter上の中古無線機本舗さんで入手したジャンクの144・430MHzデュアルバンドFMトランシーバーTM-702Dを修理してみました。

このリグはバックライトがつかないだけで送受信はできるということでした。
ネットで検索すると、バックライトの不具合の書き込みがたくさん出てきます。どうやら、ハンダ割れが主な原因のようです。
早速ばらしてチェックです。
電源を入れて後ろから光がはいると、ちゃんと表示をしていることが確認できました。
まず、液晶側の基板の抵抗をすべて再ハンダしました。しかし、点燈してくれません。
フロントパネルには液晶が乗っている基板と、CPUが乗っている基板があります。
この、CPU基板をねじるとバックライトの麦球が点燈します。
どうやら、こちらの基板のようです。
このCPU基板のパーツを手当たりしだい再ハンダしていきます。なかなか安定して点燈してくれません。
なんども、繰り返して再ハンダをしたところ、パワートランジスタを再ハンダしたところで安定して点燈するようになりました。
このパワートランジスタはバックライトのディマーのコントロール用なのですが、放熱をかねてケースのダイキャストにねじ止めするようになっています。このねじ止めがハンダ割れを誘発していたようです。

麦球は点燈はするようになったのですが、液晶の4すみの4個の麦球のうち1個しか点燈しません。はずしてみるとフィラメントが切れています。同様の麦球の手持ちがありませんでしたので、ちょうど部品箱に入っていた白色LEDを使って代替してみました。
結果としてはまずまずです。色が違うので周波数表示が微妙にまだらなのですが、まあご愛嬌ということにしましょう。
作業中に液晶基板とCPU基板をつないでいるフレキシブルケーブルが切れてしまいました。
とりあえず、リード線でジャンパを飛ばすことで何とかなりました。

とにもかくにも、リペアに丸1日かかってしまいましたが、十分実用になるリグとなりました。

2010年10月31日日曜日

佐伯市APRSデジ(1,200bps・9,600bps共用)の設置

この週末を利用して佐伯市宇目町の板戸山というところに、APRSの1,200bpsと9,600bpsのデジピータをあげてきました。
大分市や別府市のOMさんと竹田市のOMさん、地元の無線機屋さんとで現地へ行きました。平地はほんのり暖かかったのですが、さすがに750mの山の上は寒かったです。
地元のレピータの片隅に置かせてもらいました。
機器構成はTM-D700とPK-80です。TM-D700の内蔵モデムを9,600bpsとして、データ端子にPK-80を接続しました。
同時送信はできませんが、かなりのパケットをデジしてくれているようです。

実は、このPK-80のROMを焼くときにちょっと苦労しました。
というのは、PHGや緯度経度を微修正したものをROM焼いてTNCにいれても、反映されずに作業途中の情報が常に残ってしまうというものでした。 何度も何度も焼きなおしてもだめで、最後にふと気がついたのは、そういえば、ROMの内容をTNC上で書き直したことを思い出したのです。
そうか、RAM上に残っているのか!ということで、RESETコマンドをうってみました。
これでした。最新のROMの内容がターミナルソフトに出力されました。
そういえば、UIDIGIのときはメモリーの電池は抜いておくのが原則という書き込みがありました。こういう症状を避けるためなのですね。なっとくです。

まったく同じ症状が、設置を済ませて、帰ってからaprs.fiを見たときにもでていました。
アイコンが変なかたちで、位置も若干ちがうので、修正したROMに現地で差し替えたのですが、反映されていません。
早速、自宅PCのI-gateのUI-Viewを停止して、ハイパーターミナルで遠隔操作をしました。
遠隔操作でRESETをかけることによって、差し替えたROMの内容が反映されました。

デジのカバーエリア等はJA6HORさんがすでにブログで紹介されているので割愛しますが、大分県県南エリアはもちろん、宮崎県延岡方面、さらには5エリアまでカバーしています。なかなか使い勝手のあるデジになりそうです。
各局さん、お疲れ様でした。