2008年5月31日土曜日

GPSレシーバ Λ-100のナビトラ用への改造

楽天で注文したΛ-100が届いて、時間ができたのでナビトラ用に改造してみます。以前、オール九州カンファレンスHPの情報と掲示板でOMの指導で改造していますが、今回はもう少し本格的に改造してみました。

基本的な考え方はΛ-100の内部からTTLレベルのNMEAフォーマットデータを取り出し、RS232Cレベルへコンバートして外部へ取り出します。ここでオール九州HPの紹介記事では汎用NPNトランジスタでバッファして+5Vの振幅で外部へ取り出す方法が紹介されています。KENWOODのTM-D700やD710のGPS端子の入力電圧レベルに対する余裕があるようなのでOKだったようです。今回は本格的にRS232Cレベル変換ICでやります。今回使ったパーツはADM232AANという、MAX232コンパチICです。付加コンデンサが0.1μFと小さくて済むのでコンパクトに収めたい今回のような場合には最適です。(その代わりちょっと標準品よりお高いです)

それでは、準備にかかります。まず、Λ-100の裏面の2本のビスを外します。これだけでケースは開くのですが、上下に爪がありますので開けるにはコツがいりますが焦らずにゆっくり少しずつ開けていきます。上ぶたが外れたら、スイッチ用のパーツが外れてしまいますので、スポンジといっしょになくさないようにしておきます 。

次は、信号引き出し部を覆っている真鋳板のシールドを外します。6箇所ほどハンダ付けされていますが、60W以上の容量の大きなハンダごてとソルダ-スポイトがあれば簡単に外れます。シールドが外れるとICとその左右にリード線が出ています。今回の信号引き出し線は右側の4つ並んだポイントです。
使うのはこの中の緑色のリード線が接続されているポイントです。ここがTTLレベルで信号が出ているところです。試しにテスターで電圧を測ると3V前後で変化しているはずです。オシロで観測するとデジタルの波形が観測できます。

信号引き出しポイントを確認したところで、ADM232AANへの周辺パーツの取り付けです。といっても、積層セラミックコンデンサを5個取り付けるだけですが、何しろ狭いところに突っ込みますから、ICの足の間にうまく埋め込むように配置します。
さて、このICをどこに組み込むかですが、うまい具合に基板にGPSアンテナが取り付けられている部分の裏側にかなりスペースがありますので、ここに配置することにします。両面テープでICを固定して電源の5V(これは、5Vのレギュレータの足の部分から直接取ります)を配線して、232レベルの出力は先に加工しておいた引き出し用シールド線へ配線します。




信号の入力部分の配線はそのまま基板を取り出した状態だと長くなりすぎてBFですので、適当な長さのリード線をICに取り付けた後、基板を戻して先ほどの緑色のリード線の出ているポイントへ配線します。したがって将来メンテナンスをするときはまずこのリード線を外さないと基板は外せません。













配線ができたら、電源をつなぎ信号がきちんと出ているかテスターかオシロで確認します。今回はオシロで確認しましたが、±10V前後で振幅していることが確認できました。



さらに、この信号をPCのシリアルポートに入れてみてきちんと表示されるか確認します。今回はWin2000マシンのハイパーターミナルで確認しました。(NMEAフォーマットのデータは4,800bps、ノンパリティ、ストップビット1です)ここまでくれば90%以上完成です。シールド板の取り付けを忘れないようにしてください。ケースを閉じて、引き出したシールド線に2.5φのステレオミニプラグを取り付けて完成です。



今回の改造にはADM232AAN(263円)、積層セラミックコンデンサ(20円×5)、2.5φのステレオミニプラグ(168円)がかかっています。あと、Λ-100は楽天の中のショップで3,150円でした。(さらに、お店のキャンペーンで取締り機のGPS位置データを最新のものに書き換えてくれていました。とってもお得でした)ちょっと細かい工作部分もありますが、5,000円以内でナビトラ用のGPSレシーバが手に入るというのはすごくお得じゃないでしょうか。









愛車プリウスでのセッティング状態です。







←ココで購入しました。

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